あなたの言葉は、どれだけ信用されていますか?
どれだけ熱意を込めても、
- 「本当にそうなの?」
- 「自分の都合で言ってるんじゃない?」
と、営業マン自身が言う言葉はときに警戒されがちです。
顧客は「売りたい側が言うメリット」に、無意識にフィルターをかけて聞いてしまうからです。
しかし、同じ内容でも 第三者からの証言 が加わるとどうでしょう?
一気に信頼度が高まり、
「それなら試してみよう」
という判断へとつながります。
今回のテーマは、営業の中でも 最も使いやすく、成果に直結する 話法のひとつ第三者話法について解説します。
第三者話法とは? 信頼の肩代わりをしてもらう技術
第三者話法とは、
自分が言うよりも「他の誰かが言っている事実」を伝えて説得力を高める話法
です。
たとえば…
- 「多くの方が選んでいます」
- 「同業他社のA社さんも導入されました」
- 「専門家の先生からも高く評価されています」
聞き手からすると、
営業マンが言う → 利害関係がある
第三者が言う → 客観的な評価に感じる
という心理が働きます。
人は 自分で考えた決断より、他者が支持している決断を安心しやすい のです。
なぜ第三者話法は効くのか
第三者話法が効果的な理由。それはとてもシンプルです。
顧客は常に 失敗したくない と思っています。
- 「この選択は間違っていないか?」
- 「自分だけ損するんじゃないか?」
そこで、「成功している例」や「同じ立場の人の声」があれば、
その選択はリスクが低い=安心できるという判断につながります。
第三者話法は、
顧客の不安を和らげる 心の保証書 のようなものなのです。
よくある誤解 ただの実績アピールになってませんか?
第三者話法は万能…のように思えますが、
実は 言い方を間違えると逆効果 になります。
たとえば…
- 「上場企業にも導入されています!」
- 「大手の○○社でも採用されています!」
これはただの実績自慢です。
顧客の心の中では
「うちはそんなに大きくないから、関係ないな…」
第三者話法を使っても、顧客が他人事だと思ってしまえば意味はありません。
大事なのは、顧客自身が自分事として捉えてもらうことです。
伝えるべきは「顧客と同じ立場の人の声」
相手が飲食店なら飲食店の例
製造業なら製造業の例
スタートアップならスタートアップの例
つまり、
「自分と近い人が選んでいる=間違いない選択」
こう思ってもらうことが大切です。
顧客が自分ごと化できる第三者の声
これが第三者話法の成功条件です。
言い回しの型 そのまま使える第三者話法テンプレ
明日から使えるフレーズ例をご紹介します。
● 安心感を与える型
● 判断を後押しする型
● 行動につなげる型
● 信頼の補強型(専門家の権威活用)
● イメージを広げる型
どれも 主語を他者に置き換えているだけ なのに、
説得力が何倍にも膨れ上がります。
失敗しないコツ 数字と具体性を盛り込む
第三者話法の力を最大化するには、
- 数字(〇%、〇件、〇ヶ月)
- 具体(事例、名前、成果)
この2つを盛り込むことがポイントです。
悪い例:
良い例:
具体性は信用に直結します。
数字で具体的に伝えてもらうことで、顧客は安心できます。
ステップで身につける 第三者話法の実践フロー
Step 1 顧客を「分類」する
- 業界
- 規模
- 課題
- 導入目的
Step 2 近い成功事例を選ぶ
顧客の未来が想像できる事例をピックアップします。
Step 3 顧客の行動を後押しする言い回しにする
例:
「御社と同じように△△の課題を抱えていた〇〇社様で…」
顧客は「自分にも当てはまる」と感じ、動きやすくなります。
実例ストーリー 第三者話法がクロージングを救った瞬間
ITサービス営業のSさん。
価格で迷っている顧客に対し
と伝えたところ、顧客はまだ不安顔。
そこで切り替えて…
すると顧客は一言。
「うちと状況がそっくりです。導入します」
顧客と同じ立場を示せた瞬間、決断は急に簡単になるのです。
さらに効果を高めるテクニック リアルな声をそのまま使う
顧客の生の声を、
- ヒアリング
- レビュー
- メール文面
などからそのまま引用します。
営業マンが加工した言葉より
リアルな声の方が嘘がない と伝わるからです。
まとめ 自分が言わなくても、信頼は作れる
| 悪い営業 | 良い営業 |
|---|---|
| 自分の言葉だけで押す | 顧客と同じ立場の第三者の声を活用 |
| 信頼を自分で築こうとする | 信頼を借りるという発想 |
| 売り込み感が出る | 自然に納得してもらえる |
第三者の声は、営業の負担を減らします。
「あなたが言うから信用した」
ではなく
「多くの人が言っているから安心した」
そんな心理を支えるのが 第三者話法 です。
次にすべき行動
まずは…
✔ 自分の商品に対する成功事例を、
「顧客の分類」ごとに整理する
✔ 顧客の生の声をストックする
✔ 今日の商談で1回だけでも使ってみる
それだけで、
あなたの提案は グッと選ばれやすく なります。

