失敗しない他己紹介|やってはいけないNG例と改善ポイント

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「良かれと思って紹介したのに…」が招く失敗

「この人、○○さんです!すごい人なんですよ〜」

そんな他己紹介の場面で、相手が微妙な顔をしていたことはありませんか?

他己紹介は、相手の魅力を第三者に伝える絶好の機会である一方、やり方を間違えると、逆効果になることも。
とくに営業シーンでは、紹介ひとつで商談の空気が決まることもあるため、注意が必要です。

この記事では、「やってはいけないNG例」と「改善ポイント」を具体的に紹介するとともに、
他己紹介がもたらすビジネス的なメリット・ベネフィットも解説します。

他己紹介がもたらす4つのメリット

1. 信頼構築のスピードを加速する

第三者からの紹介は、自分で語る自己紹介よりも信頼性が高く伝わります。
「この人がそう言うなら信頼できる」という心理が働き、相手との距離が一気に縮まります。

2. チームの印象が良くなる

他己紹介を通して、相手を立てたり魅力を的確に伝えることで、紹介者自身の“観察力”や“人間力”が伝わります。
良い他己紹介をすることは、結果的に「このチームと仕事をしてみたい」という印象を持たれやすくなります。

3. 商談・会話のきっかけを作れる

紹介文が適切だと、相手との会話がスムーズになります。
たとえば、「○○のプロなんですね」といった反応を引き出しやすく、初対面の場でも話題に困りません。

4. 「ありがとう」の連鎖がおきる

他己紹介は関係者のニーズに合った方を紹介し合うのが基本です。
自分都合を押し付けるだけでは、信頼関係を結ぶことはできません。
相手の望みに合った方を紹介し合って「ありがとう」の連鎖を起こしましょう。
良い人間関係の輪が広がることで、あなたのビジネスは加速するでしょう。

NG例と改善ポイント

1. 情報が浅すぎて、何者かわからない

NG紹介例:
「こちら、うちの上司です。」

→ どんな業務をしている人なのか、どこがすごいのか、まったく伝わりません。
 信頼形成のチャンスを逃す原因になってしまいます。

改善ポイント:
簡潔に“肩書き+特徴+実績”を伝えましょう。

改善例:
「こちら、営業部長の田中です。新規開拓に強く、昨年度は全社トップの受注実績を出しています。」

紹介された相手が、田中部長を「なぜ紹介されたのか」、「どんな部分でお役に立てるか」イメージできるように紹介しましょう。

2. 相手のプライドを傷つけてしまう

NG紹介例:
「営業歴は浅いんですけど、がんばってます!」

→ “浅い”という言葉がマイナス印象になりかねません。
 紹介された相手が気まずくなるだけでなく、チーム全体の印象ダウンにも。

改善ポイント:
相手の努力や成果、長所を前向きに紹介しましょう。

改善例:
「若手ながら大手企業の案件を複数任されていて、吸収力と対応力に定評があります。」

人は心理的に自分が紹介されたときに言われたことを守ろうとするものです。
若手の本当の良い部分を丁寧に伝えることで、若手はそれに反しない自分であろうと頑張ってくれます

3. 自分との関係性ばかりを語る

NG紹介例:
「昔からの友達で、よく飲みに行く仲なんです。」

→ 信頼関係は伝わりますが、仕事の場では情報として不十分です。
 紹介相手の“実力”が伝わらず、ビジネスチャンスを逃しかねません。

改善ポイント:
ビジネスにおける相手の価値を中心に伝えましょう。

改善例:
「○○業界で10年の経験があり、マーケティングと戦略設計に詳しいプロフェッショナルです。」

ビジネスシーンでの他己紹介は、紹介相手がどのようにお役に立てるのかを意識して伝えましょう。
そうすることで具体的なビジネスがスムーズに進むようになります。

4. 誇張しすぎて信頼を失う

NG紹介例:
「この人に任せれば絶対に失敗しません!」

→ ハードルを上げすぎると、期待外れになったときに紹介者の信頼も落ちます。
 商談後の評価にも影響。誠実さを大切に。

改善ポイント:
根拠を添えて、“伝えすぎない”バランス感覚を持ちましょう。

改善例:
「状況を的確に読み取って、成果を出してきた実績があります。」

人は、予想していたより上の働きをしてくれた時に感動するものです。
予想より下の働きをした時は不満につながりやすいので、過度な誇張は後々トラブルのもとになるので気をつけましょう。

5. 自分の言葉で語れていない

NG紹介例:
「えっと…資料に書いてある通りです。」

→ 機械的で気持ちが伝わらない印象に。
 温度感が伝わらず、かえって形式的な印象を与えるリスクがあります。

改善ポイント:
一度自分の言葉で要約し、相手に合った説明を心がけましょう。

改善例:
「○○のプロジェクトでは、課題整理から提案まで一手に引き受けていました。」

紹介される側は、紹介者の気持ちが伝わったほうが安心します。
紹介者であるあなたが、どんな人だと思っているのかが知りたいので、自分の言葉で伝えましょう。

他己紹介は「信頼のバトン」

紹介とは、言い換えれば“信頼のバトン”を相手に渡す行為です。

うまく紹介できれば、紹介された相手が輝くだけでなく、紹介したあなた自身の評価や信頼も上がります

紹介される人の強みや魅力を理解し、自分の言葉で丁寧に伝える。
それが「失敗しない他己紹介」の第一歩です。

まとめ

NG例改善ポイント
情報が浅い紹介肩書き+特徴+実績を簡潔に伝える
マイナス表現長所や努力を前向きな言葉で表現する
関係性ばかりに偏る紹介ビジネス的価値を中心に伝える
過度な誇張適度な表現+根拠で信頼感を持たせる
原稿読みのような紹介自分の言葉で、相手の魅力を伝える

他己紹介は“スキル”です

一営業マンとして、自分のことを売り込むだけでなく、
周囲を引き立て、信頼関係を築く力こそが本当の営業力ともいえます。

「紹介の仕方ひとつで、こんなにも空気が変わるのか」
そんな実感をぜひ次の商談で体験してみてください。

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