はじめに
営業で成果を出す。
多くの人が考えるのは、次のようなことではないでしょうか?
- 顧客訪問の数を増やすこと
- 商談資料を磨くこと
- クロージング技術を高めること
もちろん、これらは大切な要素です。
しかしある共通点があります。
それはすべて 仕事中の行動 にフォーカスしているということ。
でも実は――
案件が生まれる営業ほど、仕事以外の時間の使い方が違うのです。
休日、移動時間、食事中、趣味の時間、SNSの使い方、人間関係の構築…。
「営業以外の時間」にこそ、案件の種が眠っている。
本記事では、
✔ なぜ仕事以外の時間が営業成果を左右するのか
✔ 仕事以外の時間が営業資産になる具体例
✔ 仕事以外の時間の使い方を成果につなげる習慣
をわかりやすく解説します。
仕事以外の時間の使い方を意識するだけで、あなたの成果は大きく変わります。
「仕事以外の時間=ムダ」と思っていませんか?
営業マンにありがちな思考として、
「営業時間以外は関係ない」「オフは休むもの」という考えがあります。
確かに、休息は必要です。
疲れを取る時間やリフレッシュする時間があるからこそ、仕事のパフォーマンスは上がります。
しかし多くの営業マンは、
オフの時間を単なる休息時間として扱い、営業という視点を完全にオフにしてしまうのです。
これが成果を伸ばせない人の共通点です。
成果を出している営業ほど、
・オフ=休息+α
・オフ=情報収集の時間
・オフ=関係性を育む時間
・オフ=新たな価値の発見時間
・オフ=新たな提案の視点探しの時間
として使っています。
この違いが、結果として大きな差になります。
なぜ仕事以外の時間が営業成果に影響するのか?
ここでひとつ問いかけたいことがあります。
👉 あなたは普段の生活の中で、どれだけ多くの情報を接していますか?
実は、営業で案件につながるヒントの多くは、
仕事以外の日常生活の中にこそ存在しています。
例えばこんな場面。
- 通勤の電車の中で見かけたポスター
- 昼食時の隣の席の会話
- 休日のイベントでの誰かの一言
- 子どもや家族との会話
- 趣味のコミュニティでのやり取り
- SNSで見かけた顧客の投稿
これらは一見、営業とは関係ないことに見えます。
しかしすべて、営業で成果を上げるための情報や関係づくりにつながるヒントなのです。
なぜなら営業とは、
人・価値・問題・解決を結びつける仕事
だからです。
そしてその結びつきは、
仕事の現場だけで起こるわけではありません。
生活の中のあらゆる瞬間が、
人と価値、問題と解決をつなぐ機会になり得るのです。
仕事以外の時間に成果が生まれる4つの理由
① 情報量が圧倒的に増える
多くの営業マンは、
「情報=顧客訪問」「情報=ヒアリング」と考えています。
しかし情報とは、顧客の言葉だけではありません。
たとえば…
- 顧客の趣味や嗜好
- 顧客が普段チェックしているニュース
- 業界全体のトレンド
- 周囲の人の反応や話題
こうしたものは、営業対象企業だけでなく、
あなたを取り巻く生活空間の中にも存在します。
仕事以外の時間を通して接した情報は、
顧客理解の深さにつながる補完情報になるのです。
② 顧客との共通点が増える
「仕事の話」だけで関係性が深まることは稀です。
むしろ人は、共通の価値観や話題でつながったときに、
心を開きやすくなります。
共通点が見つかる場面は、
- 出身地
- 好きなスポーツ
- 趣味や休日の過ごし方
- 見た映画やドラマ
といった、仕事以外のテーマのほうが圧倒的に多いです。
こうした共通点を営業の会話の中に持ち込むことで、
信頼関係は一気に深まります。
結果として、本題の話がスムーズに進むようになるのです。
③ 顧客との接点のタイミングが増える
顧客訪問や商談だけで関係を築こうとすると、
どうしても接点のタイミングは限定されます。
一方で、生活の中の時間を情報として捉えれば、
顧客との接点は増えます。
たとえば…
- 顧客がSNSで投稿した情報
- 顧客の趣味イベントに遭遇
- 共通の知人からの話題
こうした仕事以外の接点が、
次の商談の糸口になることは珍しくありません。
④ 気づきの幅が拡がる
仕事以外の時間には、普段のルーティンにはない刺激があります。
電車に乗っているとき、カフェで待ち時間があるとき、
休日にイベントに参加しているとき
こうした時間は、
自分の思考が柔らかくなる瞬間です。
意外な発想やヒントは、
こうした隙間時間に生まれることが多いのです。
他にも、空き時間に見た広告から自身の営業トークの
ヒントを得ることもあります。
営業をしていない、仕事以外の時間からヒントを得る機会は多いものです。
どこにでもヒントは転がっています。
自身のアンテナを常に立て続けましょう。
仕事以外の時間を営業資産に変える具体的な行動
では、具体的にどうすれば仕事以外の時間を活かせるのでしょうか?
ここからは、即実践できる行動を紹介します。
行動① 通勤・移動時間をインプットに使う
通勤時間は、ただスマホを眺めるだけの時間ではありません。
以下のような活用ができます。
- 業界関連記事を読む
- 顧客企業のSNS・ニュースをチェック
- 世間のトレンドを把握
- 気づいたことをメモに残す
情報量が増えるほど、営業の打ち手は増えます。
行動② 休憩時間も気づきの視点を持つ
昼食中、カフェでのひととき、ウォーキング…。
何気ない時間に、
顧客の行動・価値観・関心ごとのヒントが転がっています。
たとえば、
カフェで見かけた顧客の投稿を思い出したり、
生活者としての共通体験を拾い上げたり。
こうした視点を持つだけで、
接客や会話のタネが増えます。
行動③ 休日の過ごし方に営業の視点を加える
休日の時間は、意識しないと単なる休息になってしまいます。
しかし、視点を一つ加えるだけで、
あなたの営業力を強化する情報に変わります。
具体例:
- イベントで顧客と共通の話題を探す
- 趣味の場所で人の価値観を観察する
- 家族・友人との会話で意味づけ力を鍛える
意外と思われるかもしれませんが、
こうした時間こそ洞察力を育てます。
行動④ 顧客と直接関係ない人との関係性を育む
営業は、顧客本人だけでなく、
顧客を取り巻く人々の価値観を知ることが重要です。
たとえば、
- 社内の他部署の人
- 顧客の家族や知人
- 共通の繋がりを持つ人
こうした人との関係性を育むことが、
間接的にあなたの価値を高めることがあります。
仕事以外の時間を営業資産にする思考の切り替え
ここで大切なのは、
時間そのものを営業に変えるのではなく、時間への捉え方を変えることです。
多くの人は、
「営業は仕事の時間だけで完結する」と考えています。
しかし、成果を出している営業はこう考えています。
すべての時間は情報であり、価値である。
それを拾うか、捨てるかは自分の意識次第だ。
この思考は、時間の使い方そのものを大きく変えます。
実際の営業で成果につながった 仕事以外の時間の使い方 事例
事例① 通勤時間の習慣化で深い顧客理解を得た営業
ある営業マンは、毎朝の通勤時間に顧客企業の記事・SNSをチェックし、
気づいたことをメモしていました。
その結果、
- 顧客がリリースした新サービスへの洞察
- 顧客の業界内での立ち位置
- 顧客の想いを汲み取った提案材料
を、商談前の短い時間で用意できるようになりました。
顧客は、「自分たちのことをよく理解してくれている」と感じ、
受注率が大きく改善しました。
事例② 休日のイベントで人としての共通点を発見した営業
別の営業マンは、土日の趣味イベントに参加することが多く、
ある日偶然、顧客と同じ趣味のイベントで顔を合わせました。
普段の商談では見えない顧客の素顔や価値観を知ることができ、
次のアポで、まったく距離の違う関係性を築くことができました。
この経験から、
「休日も自分の価値観を育てることが顧客理解につながる」と気づき、
成果がさらに伸びていきました。
おわりに
仕事以外の時間――
それは単なる休息時間でも、仕事時間の余白でもありません。
あなたの見る世界そのものが、成果につながる情報源になる時間です。
通勤時間・休憩時間・休日・人との会話
これらはすべて、あなたの営業力を育てる土壌です。
そして、
案件が生まれる営業ほど、仕事以外の時間の使い方が違う。
あなたも今日から、オフの時間に小さな意識を加えてみてください。
目の前の時間――
それはあなたが気づいていないだけで、
営業という価値創造のフィールドそのものなのです。

