交流会で終わっていませんか?
名刺交換も順調、会話も盛り上がった
それなのに、「その後につながらない」「音信不通になる」
そんな経験、ありませんか?
営業において、交流会は「出会いの場」であって「契約の場」ではありません。
本当の勝負は、交流会の後から始まるのです。
せっかく築いたご縁を次につなげるには、フォローがすべて。
このひと手間を怠れば、たとえどれだけ良い印象を残していても、時間とともにあなたの存在は忘れられていきます。
今回は、交流会後に営業成果を上げるための「顧客につながるフォロー術」を5つのステップでご紹介します。
1. 24時間以内に「お礼+一言」を伝える
フォローの最初のステップはスピード感。
最も印象が残っているうちに連絡することが、信頼の第一歩です。
おすすめは、交流会終了から24時間以内のメールまたはSNSメッセージ。
例文
件名:昨日はありがとうございました(◯◯交流会)
〇〇様
昨日の交流会でご一緒させていただいた◯◯です。
短い時間でしたが、□□についてのお話、とても興味深かったです。
まさか、共通の〇〇があるとは思わなかったので、ご縁を感じています!
本当にありがとうございました。
ぜひ近々、改めてビジネスのお話も含めてお話できれば嬉しいです。
候補日時をいただければ調整しますので、ご連絡いただければ幸いです。
引き続きよろしくお願いいたします。
このとき大切なのは、相手の話に触れる一言を入れること。
それだけで、「ちゃんと話を覚えてくれていた」と感じてもらえます。
また、相手が自分のことを認識できるように、会話した内容も入れておくと良いです。
また、御礼メールだけですと次に繋がらず終了してしまうため、御礼メールとあわせて次に会う約束もしましょう。
感謝の連絡が自然な接点になり、次のアクションにつなげやすくなります。
2. 「紹介できそうな人がいる」と伝えてみる
営業は「売る」だけではありません。
信頼を築くための近道は、自分から価値を先に与えることです。
その代表が、「人を紹介する」こと。
たとえば、相手が「税理士を探している」と言っていたら、「信頼できる方がいるので、もしよろしければご紹介しましょうか?」と声をかける。
紹介の約束は、それ自体が営業的な強制力を持ちません。
それでも「この人は自分の話を聞いてくれていた」と印象に残り、信頼貯金を積むことができます。
相手との関係を長期的なものにしたいなら、まずは「先に与える」姿勢が重要です。
素敵な人脈を作りたいのならば、まずは自分から人に紹介する。
それが、他己紹介の始まりです。
3. 興味を引く情報を届ける
「連絡のきっかけがない」と悩んだときこそ有効なのが、「相手に役立ちそうな情報」
タイミングを見て、有用な情報を届けることがおすすめです。
- 最近話題の業界ニュース
- 自社のお客様で起きた成功事例
- 相手の関心に沿った書籍や記事の紹介
例文
先日の交流会では、◯◯の話題で盛り上がりましたね。
その後、似たようなケースでうまくいった事例を見つけたので、共有させていただきます。
ご参考になれば幸いです。
このような形での情報提供は、押し売り感がなく、自然な関係性を深める接点になります。
大事なのは「あなたに関心がある」「あなたの役に立ちたい」という姿勢をにじませることです。
もし、そんな人がいたら、そのご縁を大事にしょうと思いませんか?
他の人がやらないことをやることで、信頼関係を構築することができるのです。
営業において、与えることは非常に重要です。
4. アポイントは軽く提案が鉄則
よくある失敗は、「今度一度、詳しくご説明させてください!」と重たい提案をしてしまうこと。
交流会後のタイミングでは、まだ関係性は浅い状態です。
ここで必要なのは、「ちょっと話してみてもいいかな」と思える軽さのある誘い方です。
おすすめの誘い方
- 「まずはお互いの情報交換がてらオンラインでお話しませんか?」
- 「今度、他業種の方との少人数のランチ会があるのですが、ご一緒しませんか?」
- 「御社に近い場所で打ち合わせがあるので、ついでにコーヒーでもいかがですか?」
- 「先日の○○のお話に興味があるので、ぜひお時間いただけませんか?」
相手が気軽に「YES」と言える提案が、次のアクションを生み出します。
5. 「フォロー専用リスト」を持つ
交流会後の連絡がうまくいかない理由の多くは、
「誰に何を送ったか分からなくなる」ことです。
おすすめは、GoogleスプレッドシートやCRMツールでフォロー管理表を作ること。
記載項目の例
- 名前
- 所属・肩書き
- 会った日時・イベント名
- 会話の内容・関心事
- 最後に送った連絡日・内容
- 次回アクション(いつ、何をするか)
これを定期的に見直すだけで、連絡のタイミングを逃さず、関係を切らさない営業が実現できます。
特に、交流会を頻繁に行く方ほど、「記録」と「継続」の習慣が成果を分けます。
まとめ:「出会ってからが営業の本番」
交流会での出会いは、営業にとって大きな資産です。
しかし、それを顧客につなげるかどうかはその後のフォロー次第。
名刺を配っただけ、LINEを交換しただけ、では契約にはつながりません。
以下の5つのステップを意識し、実践してみてください。
交流会後のフォロー術まとめ
- 24時間以内に「お礼+一言」を伝える
- 相手に紹介を申し出て信頼を築く
- 関心に沿った情報提供で自然な接点を作る
- 軽いアポイント提案で次の約束をとる
- リスト化して継続的なフォローを習慣化
交流会での一期一会を、関係性に変えるのが営業力。
売り込まずに、選ばれる営業を目指すなら、
「フォローの設計」があなたの大きな武器になるはずです。