目標は立てるだけでは意味がない!
営業マンなら「年間で売上1,000万円達成したい」「新規顧客を50社獲得したい」
といった大きな目標を立てた経験があるはずです!
しかし、多くの人はその目標を立てただけで終わってしまい、結果として未達に終わることも少なくありません。
なぜでしょうか?
それは、大きな目標を 「日々の行動に落とし込めていない」 からです。
ここで役立つのが 逆算思考 です。
逆算思考を使えば、年単位・月単位の大きな目標を、週・日単位で行動できる形に分解でき、成果に直結する計画が立てられます。
逆算思考のコツをつかんで、明日からの目標を達成するための行動を明確にしていきましょう!
逆算思考とは?
逆算思考とは
「目標から逆に考え、必要なステップを順番に洗い出す思考法」 です。
言い換えれば、ゴールから逆に道筋を描くことで、何をいつまでにやるべきかが明確になる思考法です。
例えるなら、旅行の計画と似ています。
「東京から大阪まで行きたい」と決めるとします。
まずどの交通手段で行くか、どの駅で乗り換えるか、何日に行くのか、何時までに出発するかを逆に考えますよね。
営業でも同じで、大きな目標を達成するためには、逆算して行動計画を立てることが必要です!
営業マンにおける逆算思考のメリット
逆算思考を取り入れることで、営業マンは以下のようなメリットを得られます。
行動が具体的になる
大きな目標は「漠然としている」と感じやすく、何をしていいかわからず、日々の行動がブレます。
逆算思考で分解すれば、
「今週は新規顧客5社にアプローチする」
「今日は3件フォローする」
と具体的な行動に落とせます。
達成の見通しが立つ
大きな目標に対して「これで本当に達成できるのか」と不安を感じることがありますが、逆算思考でステップを明確にすると、現実的な達成スケジュールが見えてきます。
モチベーションが維持しやすい
途中のステップごとに小さな達成感を得られるため、着実に目標に向かって進んでいる実感が得られやすく、モチベーションが途切れにくくなります。
大きな目標を分解する5ステップ
逆算思考で目標を分解するには、以下のステップが有効です。
ステップ1:最終目標を明確にする
まずは「何を達成したいのか」を数字や期限で明確にします。
- 例:年間売上1,000万円
- 例:新規顧客50社獲得
ステップ2:中間目標を設定する
最終目標までの道のりを、月単位や四半期単位で分割します。
- 例:月商100万円 → 月ごとに必要な売上を割り出す
- 例:四半期ごとに新規顧客15社獲得
ステップ3:行動目標に落とし込む
中間目標を、週・日単位の具体的な行動に変換します。
- 例:1日3件の新規訪問
- 例:週5件のフォロー電話
ステップ4:障害とリスクを洗い出す
目標達成に障害となる可能性を考え、あらかじめ対策を検討します。
- 例:顧客のスケジュールが合わない場合は、メールでのアポイントも活用
- 例:予算変更があった場合は、代替提案を用意
ステップ5:進捗を見える化する
スプレッドシートやホワイトボードで日々の進捗を管理すると、修正や調整がスムーズになります。
進捗を見える化することで、自分の行動量が問題ないか確認できます。
チームで目標を立てている場合には、誰がどこまで進んでいるかを把握できる状況にしておくことで、遅れている人を仲間がサポートできるようになります。
その結果、目標達成確率がUPします!
逆算思考を使った目標設定の具体例
例1:売上目標1,000万円
- 年間目標:売上1,000万円
- 四半期目標:売上250万円
- 月目標:売上83万円
- 週目標:売上21万円
- 日目標:売上4〜5万円
- 行動目標:1日3件訪問+3件フォロー
例2:新規顧客50社獲得
- 年間目標:新規50社
- 四半期目標:15社
- 月目標:5社
- 週目標:1〜2社
- 日目標:1件のアプローチ
- 行動目標:アポイント獲得のための電話・メールを1日3件
このように分解すれば、「今日何をすべきか」が明確になり、日々の行動が目標達成に直結します。
行動管理と振り返りで逆算思考を活かす4つのコツ
逆算思考を使った目標設定は、立てて終わりではありません。
成果につなげるには、日々の行動管理と振り返りが不可欠です。
コツ1:毎日の行動をチェックリスト化
今日やるべき行動をリストにして達成度を確認すると、ブレを防げます。
コツ2:週次で振り返る
週末に「予定通り達成できたか」「できなかった場合の原因」を整理し、翌週の計画に反映します。
コツ3:数値を見える化
進捗や成績をグラフや表にして可視化すると、達成感が生まれモチベーションも上がります。
コツ4:柔軟に修正する
計画通りに進まないことはよくあること。
そんな時はできない理由を探すのではなくて、これからできることに集中します!
目標数字や行動を調整しながら、最終目標に向かって軌道修正しましょう!
まとめ:目標達成は逆算から
逆算思考を取り入れれば、大きな目標も「遠い未来の夢」ではなく、日々の行動で着実に達成できる現実的な計画に変わります。
ポイントを整理すると:
- 最終目標を数字や期限で明確にする
- 中間目標・行動目標に分解する
- 障害やリスクを洗い出し対策を考える
- 日々の行動を管理・見える化する
- 定期的に振り返り、必要に応じて軌道修正する
大きな目標は、逆算思考で「今日やるべきこと」に変えた瞬間から、達成可能な計画に変わります。
今日から小さなステップを積み重ね、目標達成への道を確実に歩んでいきましょう。

