年始の挨拶を「形式」で終わらせていませんか?
「明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。」
年明けになると、
多くの営業マンが同じ言葉を、同じように伝えます。
もちろん、間違いではありません。
ただし――
それだけで終わってしまう営業と、
そこから関係を一歩前に進める営業がいる。
年始の挨拶は、
- 売り込まずに
- 自然に
- 関係を深められる
数少ない絶好のタイミングです。
この記事では、
年明け・年始の挨拶を
「ただの儀礼」から「成果につながる営業行動」へ変える考え方と具体策を解説します。
年始の挨拶が営業にとって特別な理由
なぜ、年始の挨拶は特別なのでしょうか。
理由は大きく3つあります。
① ほぼ全員が受け取る前提の連絡だから
普段の営業連絡は、
- 売り込みだと思われる
- 忙しくて後回しにされる
ことも少なくありません。
しかし年始の挨拶は、
「来るもの」として受け取られる連絡です。
心理的なハードルが、極端に低いのです。
② 相手が「区切り」を意識している
年明けは、多くの人が
- 昨年を振り返る
- 今年をどうするか考える
- 新しい年に対して前向き
というモードに入っています。
このタイミングでの挨拶は、
相手の思考に自然に入り込める貴重な機会です。
③ 売り込みをしなくても不自然ではない
年始の挨拶で、
商品説明や提案をしなくても違和感はありません。
だからこそ、
関係づくりに100%使えるのです。
多くの営業がやってしまう「もったいない年始挨拶」
まずは、よくある失敗パターンを見てみましょう。
① 定型文を一斉送信して終わり
- 会社名
- 氏名
- 「本年もよろしくお願いいたします」
これだけだと、
相手の記憶にはほぼ残りません。
「その他大勢」の一人になってしまいます。
また相手からしても、定型的な挨拶で心がこもっていないと思われてしまいます。
② 早々に営業の話を入れてしまう
年始早々、
- 新サービスの案内
- キャンペーン告知
- アポイント依頼
これを入れると、
一気に売り込み感が出ます。
せっかくの年始ムードが、
一瞬で消えてしまいます。
また、「新年早々売り込みか」と顧客からのイメージもマイナスになってしまい、もったいないです。
③ 目的が自分都合になっている
- 「今年も受注を増やしたい」
- 「案件につなげたい」
気持ちは当然ですが、
それが前面に出ると相手は引きます。
年始の挨拶は、
相手目線がすべてです。
年始の挨拶で意識すべき3つの視点
成果につながる年始挨拶には、
共通する視点があります。
① 「去年の延長」ではなく「今年の入口」
単なる継続ではなく、
- 今年はどう関わっていきたいか
- どんな一年にしたいか
を、軽くでも示すことが重要です。
② 相手の状況を想像して言葉を選ぶ
- 忙しそうな業界か
- 新年度が別にある会社か
- 年始が落ち着いているか
相手の背景を想像した一言があるだけで、
印象は大きく変わります。
③ 「覚えている」ことを伝える
人は、
覚えていてくれる人に好意を持ちます。
- 昨年話した内容
- 印象に残ったやり取り
- 感謝していること
と年始の挨拶に追加しましょう。
ほんの一文で構いません。
この一文が顧客にとっては、特別感になります。
すぐ使える年始挨拶の考え方(対面・電話)
対面・電話の場合の基本構成
- 新年の挨拶
- 昨年の感謝
- 相手への特別な一文
- 相手を気遣う一言
- 今年の関わり方を軽く示す
例
明けましておめでとうございます。
昨年は〇〇の件で大変お世話になりました。
○○さんから教わった、○○の話が本当に学びになりました。
年明け早々お忙しいかと思いますが、今年も〇〇の部分でお力になれればと思っています。
ポイントは、
「売らないけど、存在は思い出してもらう」ことです。
メール・メッセージでの年始挨拶のコツ
一文目で「あなた宛て」だと分かるようにする
これだけで、
開封後の印象が変わります。
昨年の一言を必ず入れる
- 「〇〇のお話が印象に残っています」
- 「あの時のアドバイスが助かりました」
長くなくて構いませんので特別な一言を追加しましょう。
今年の話は軽く触れるだけ
- 「また情報交換できれば」
- 「何かあればお声がけください」
アポ取りは、年始挨拶とは切り分けるのがコツです。
年始挨拶を「次」につなげる営業の動き
成果を出す営業は、
年始挨拶を「点」で終わらせません。
挨拶後の反応を記録する
- 返信が早かった
- コメントが具体的だった
- 雑談が続いた
これらは、
今年の関係性のヒントになります。
少し時間を空けてフォローする
年始挨拶 → すぐ営業
ではなく、
1〜2週間後に近況を気遣う連絡
これだけで、
自然な流れが生まれます。
「今年のテーマ」を共有する
自分自身のテーマを軽く伝えるのも効果的です。
- 「今年は〇〇を大切にしたい」
- 「より現場に寄り添う一年にしたい」
- 「顧客ファーストでお客様の笑顔を増やしたい」
売り込みではなく、姿勢の共有です。
年始の挨拶は「人間関係の営業」
年始の挨拶は、
数字を取りに行く場ではありません。
- 信頼
- 印象
- 思い出してもらうこと
これらを積み重ねる場です。
ここを丁寧にできる営業は、
その後の商談が驚くほどスムーズになります。
年始の一言が一年をつくる
年始の挨拶は、
ほんの短いコミュニケーションです。
しかし、
- 誰に
- どんな言葉で
- どんな気持ちで伝えるか
によって、
一年の関係性が変わります。
「とりあえず送る」から、
「相手を思い浮かべて伝える」へ。
それだけで、
あなたの営業は確実に一段階上に進みます。

