「いろんなことがそこそこできるけど、なんだか評価されにくい…」そんな悩みを抱えていませんか?
たとえば、仕事でデザインもプログラミングもある程度できるのに、なぜか昇進の話が来ない。
あるいは、さまざまな業務をこなしているのに、専門家として見られず、適当な仕事ばかり回ってくる。
そんな経験はありませんか? 器用貧乏は決して悪いことではありません!
ただし、活かし方を間違えると、仕事やキャリアに影響を与えてしまいます。
今回は、器用貧乏の原因とその解決策について、わかりやすく解説します!
器用貧乏とは?
器用貧乏とは
さまざまなことをそつなくこなせるものの、特定の分野で突出した実績がないため評価されにくい状態
「なんでもできるのに、なぜか給料が上がらない…」という人は、もしかするとこの状態に当てはまるかもしれません。
では、なぜ器用貧乏になってしまうのでしょうか?
器用貧乏になってしまう原因
① 目移りしやすい
興味が広く、いろんなことに手を出してしまいがち。
でも、極める前に次へ進んでしまうため、専門性が深まらない。
また、「一度学べばすぐにある程度こなせる」ため、さらに次のことに挑戦したくなる傾向があります。
その結果、どれも中途半端になりやすいです。
② 仕事を頼まれすぎる
「なんでもできる人」と思われ、いろいろな仕事を振られてしまう。
結果、自分のやりたいことに集中できない。
特に組織内では、「とりあえずこの人ならできるだろう」と様々な仕事を任され、気がつけば膨大なタスクを抱えることに。
効率的にこなせるがゆえに、さらに仕事が増えてしまう悪循環もあります。
特に優しい良い人は気を付けてください!
頼まれごとを断れないと、どんどん自分の時間が無くなります。
③ 自分の価値を低く見積もる
「これは誰でもできることだから…」と、自分のスキルに自信を持てない。
適切な報酬を求められない。
たとえば
「デザインもできるし、プログラミングもできるし、マーケティングも知っている」となったとき、
何を専門にアピールするべきかがわからず、「なんでも屋」の印象になってしまいがちです。
他にも問題があります!
器用な人は、依頼に対しての見積もりが低くなってしまう場合があります!
そして、低すぎる見積もりには原因があります。
器用な人は、多くのことが簡単に出来てしまいます。
そのため、自分が簡単にできると思っていることに対して、「提供価値に対する報酬」を上手く判断できないからです。
優秀なプログラマーが営業に行くと、お客様の依頼に対して
「似た機能を作ったことがあるので少し変えるだけです」
「1週間でできます」
などを伝えてしまった例が多くありました。
④ 専門的な実績が積みにくい
広く浅く経験することで、特定の分野での「スペシャリスト」としてのキャリアが築きにくい。
企業や組織では特定の分野に特化した専門家が評価されやすいため、「ジェネラリスト」として動く器用な人は評価が低くなりがちです。
器用貧乏を脱却するための対策
① 自分の「強み」を見つける
- 「ただ何でもできる」ではなく、特に得意なことを見極める
- ストレングス・ファインダーなどの診断ツールを活用して、自分の特性を明確にする
- 周囲の人に「自分の得意なこと」を聞く
② 専門性を深める(T字型スキルを意識する)
- 幅広いスキルに加えて、ひとつの分野を深掘りする。
- 3年以上ひとつの分野に時間をかけてみる。
たとえば
「マーケティングができるけど、特にSEOが強い」
「デザインもできるが、UI/UXに特化する」
など、特定の強みを持つと市場価値が上がります。
③ 仕事の優先順位をつける
- 「何でも引き受ける」のではなく、自分の成長や市場価値につながる仕事を選ぶ。
- やらないことリストを作成し、不要な仕事を減らす。
- 仕事を引き受ける際に「この仕事は自分のキャリアにプラスになるか?」を考える習慣をつける。
④ 自分自身をブランディングする
ゼネラリストだけではないように、「スペシャリスト×スペシャリスト」の独自ポジションを作る。
たとえば
得意なことを2つ組み合わせ、独自のブランドを確立する。
独自ブランドを周囲に認知させることで、関係するジャンルの仕事が多くなっていきますよ!
器用貧乏を活かすキャリア戦略
① ゼネラリストの強みを活かす
プロジェクトマネージャーやコンサルタントなど、広い知識を活かせる職種を目指す。
異なる分野の知識を統合する立場に立つことで、強みを発揮できます。
② スペシャリストと組む
「広く知っている」なら、「深く知っている」人とチームを組む!
たとえば
マーケティングの知識を持つデザイナーが、SEO専門家とタッグを組むと強いチームになります。
近いジャンルの専門家達とチームを組むことによって、独自のサービスが作れます。
専門家は個性的なタイプが多いですが、器用で幅広い知識があるあなたなら、専門家達の気持ちも理解できるはず!笑
③ パラレルキャリアをフリーランスでスキルを活かす
自分の得意なスキル(例えば、デザイン、ライティング、プログラミング、マーケティングなど)を活かしてフリーランスとして働く方法があります。
クラウドソーシングサイト(例えば、クラウドワークス、ランサーズなど)に登録して、プロジェクトベースで仕事を受けることができます。
特に、複数のスキルがある場合は、いろんな業務に対応できるので、選択肢も広がります。
おすすめポイント
- 自分のペースで仕事を調整できる
- さまざまな分野に挑戦できる
- 収入が上がるほどスキルアップにもつながる
このように、本業にプラスアルファのキャリアを持つことで、器用貧乏の特性を強みに変えることができます。
会社員+副業、フリーランス+講師など、複数の収入源を持つ。
まとめ
器用貧乏って、実は悪いことじゃないんです!
いろんなことができる自分を活かす方法を知ることで、キャリアをもっと楽しく、充実させることができます。
自分の得意なことを見つけて、それを深掘りしてみましょう!
そして、あなたの器用さを活かして専門家達とチームを組みましょう!
ちょっとした工夫で、今までよりも自信を持って仕事に取り組めるようになりますよ。
この記事を参考に、少しずつ自分の強みを活かして、理想のキャリアに近づいていきましょう!