上司・社内に協力してもらう社内営業のお願い術

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頼み方ひとつで、チームが動き出す!

目次

社内でのお願いが営業成果を左右する

営業マンにとって、外部のお客様への提案や契約獲得はもちろん重要です。
しかし、意外と見落とされがちなのが、社内での協力を得る力です。

「資料作成を手伝ってほしい」
「予算申請を承認してほしい」
「他部署の情報を共有してほしい」

こうした小さなお願いがスムーズに通らないと、外部営業も滞ります。
一方で、社内でのお願いがスムーズに通る営業マンは、業務の効率も上がり、成果も自然と伸びます。

つまり、社内でのお願い力は、営業成果に直結するのです。
本記事では、上司・同僚・他部署に協力してもらうための具体的なお願い術を紹介します。
単なる頼み方のマニュアルではなく、心理的に相手が応えやすくなる工夫を盛り込みます。

社内でお願いが通りにくい理由

営業が社内で協力を得る際、多くの人が直面する壁があります。
大きく分けると、以下の3つが原因です。

① 「お願いする」ことに遠慮してしまう

上司や忙しい同僚に対して、つい遠慮してしまう。
「忙しいのに迷惑をかけてしまう」と思うあまり、曖昧に頼むケースです。
曖昧なお願いは、相手に伝わらず、動いてもらえない原因になります。

② 相手のメリットを伝えられていない

「自分のために動いてほしい」と思うだけでは、人は動きません。
相手にとってどんなメリットがあるのかを伝えることが重要です。

③ 頼み方が一方的になっている

「やってください」「お願いします」と、お願いが一方通行になっているケース。
相手は選択肢を持てず、防御的になってしまうことがあります。
「今忙しいですか?」と確認してからお願いするなど、相手の状況を鑑みたお願いを意識しましょう。

社内営業で押さえるべきお願いの基本

社内で協力を得るためには、ただ頼むだけでは不十分です。
ポイントは、心理的ハードルを下げるお願いを意識することです。

  1. 共感を示す
     → 相手の忙しさや状況に理解を示す
     例:「いつも多忙なところ恐縮ですが…」
  2. 理由を明確にする
     → なぜ協力が必要なのかを伝える
     例:「この資料が揃わないと、来週の商談準備が間に合わないためです」
  3. 相手に選択肢を与える
     → 「どの案が対応可能か」を提示すると、協力しやすくなる
     例:「A案かB案、どちらが対応可能でしょうか?」
  4. 感謝を伝える
     → 協力してもらった後も、必ずお礼を伝える
     例:「お忙しい中ありがとうございます。おかげで助かりました」

ステップ別「社内で協力を得るお願い術」

ステップ1 目的を明確に伝える

社内の協力を得るときは、「お願いの背景」と「目的」を明確にすることが重要です。

例:「来週のクライアント訪問のために、最新データをまとめてほしいです」

背景と目的が伝われば、相手も「なぜ協力が必要か」が理解できます。

ステップ2 相手の立場を尊重する

上司や他部署の立場を尊重することで、協力を得やすくなります。

例:「〇〇課は今週忙しいと伺っていますが、可能な範囲でお願いできれば助かります」

相手の状況を認めることで、防御的な反応を減らせます。

ステップ3 代替案・期限を提示する

単にお願いするだけでなく、「できる範囲でOK」という余地を残すと、協力されやすくなります。

例:「今週中に難しければ、来週月曜日まででも構いません」

また、複数の方法や期限を提示することで、相手が選択しやすくなります。

ステップ4 お願い後のフォローで信頼を強化

協力してもらった後に、必ずフィードバックや感謝を伝えましょう。

例:「おかげで資料が完成しました。お手伝いいただき本当に助かりました」

これを続けることで、次回のお願いもスムーズになります。

お願いを聞いてもらった際は、お礼を伝えるとともに、軽いお菓子などの差し入れを渡すのも大変効果的です。
筆者は女性の多い職場でお菓子を渡して、色々お願いを聞いてもらっていました。

ケーススタディ 社内営業の成功例

例1 上司に予算承認をお願いする場合

過去の方法:「予算を通してください」

成功のポイント:「この施策で売上が〇%上がる可能性があります。ご確認いただけますか?」

例2 他部署にデータを共有してもらう場合

過去の方法:「データをください」

成功のポイント:「来週の商談準備のため、必要なデータです。〇日までにいただけると助かります」

例3 忙しい同僚に作業を依頼する場合

過去の方法:「お願いできますか?」

成功のポイント:「今週中に対応が難しければ、来週火曜日までで構いません。優先度が高い部分だけでも」

これらの工夫により、社内での協力がスムーズになり、営業活動が加速します。

どんな場面でも、相手がどのようにお願いされたら嬉しいかを考えることで、どんなパターンでも対応できるようになるでしょう。

お願い術で得られる効果

  1. 社内の信頼が高まる
     → 「この人のお願いなら応えたい」と思われる
  2. 業務効率が上がる
     → 協力が得やすくなるため、作業が早く進む
  3. 営業成果が向上する
     → 社内が協力的になると、外部営業にも集中できる
  4. 人間関係が良好になる
     → 感謝の循環で、職場の雰囲気も良くなる

社内営業を成功させるための3つの習慣

  1. 日常から感謝の言葉を伝える
     → 小さな協力でもお礼を言う
  2. お願いは目的・背景・選択肢をセットで伝える
     → 何のために必要かを明確にする
  3. 相手の負担を最小限に考える
     → 期限や量を調整し、協力しやすい状況を作る

社内での協力者を集めるには日頃の関わり方次第です。
相手が困っていたら声をかけて助ける、その結果困っていた時に助けてもらえる

そういった日常のコミュニケーションを大事にしましょう。

まとめ

社内での協力を得ることは、外部営業と同じくらい重要です。
お願いは、ただの依頼ではなく信頼を積み上げるチャンス

  • 背景や目的を伝える
  • 相手の立場に共感する
  • 選択肢を提示する
  • 感謝を忘れない

この4つを意識するだけで、社内営業はスムーズになり、チーム全体の成果が上がります。

今日から、あなたも社内でのお願い力を磨き、チームを動かす営業マンになりましょう。

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