交流会で信頼を勝ち取る営業の動き方

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交流会当日は「営業の本番」

営業マンにとって、交流会の当日は「名刺交換会」でも「雑談の場」でもありません。
それは、信頼を築くチャンスの宝庫であり、準備と心構え次第で大きな成果に変わる営業現場です。

ただし、よくある失敗例として、

  • とにかく多くの人と名刺交換しようとする
  • 自分の商品やサービスの話ばかりしてしまう
  • 誰とも深く話せず、印象に残らない

といった、「数」に偏った行動になってしまい、人間関係の質が薄まる営業活動になってしまうケースがあります。

この記事では、営業マンが交流会当日に実践すべき5つの行動を紹介します。
この5つを意識するだけで、信頼され、記憶に残る営業マンとして選ばれるきっかけをつくることができます。

1. 「自己紹介」は誰かの役に立てそうか伝わるように話す

交流会の冒頭である「自己紹介」は、最初に印象を与える営業の入り口です。

ただ名前や会社名を言うだけで終わっていませんか?
大切なのは、「あなたがどんな人に、どんな価値を提供できるのか」が端的に伝わること。

NG例

「◯◯株式会社の佐藤です。法人向けの保険を販売しています。」

この自己紹介では、他の法人向け保険の販売とどう違うのか、まったくわからず印象に残りません。
相手はたくさんの方と自己紹介を行っています。
その中で印象に残る自己紹介をできるよう準備しておきましょう。

OK例

「法人向けに社員が辞めない職場づくりをサポートする保険提案をしています。特に離職率に悩む経営者のお力になれればと思っています。」

このように、「誰に/何を/どう役に立つのか」を意識して伝えることで、聞いた相手があなたを誰かに紹介したくなります。

自己紹介は営業トークではなく、紹介されやすくなる仕込みだと考えると良いでしょう。

写真入り名刺の効果

あなたの名刺は、どのような名刺ですか?

会社指定の名刺の場合は変えることはできませんが、顔写真入りの名刺は交流会時に大変有効です。
というのも、複数の方と名刺交換をしていると、顔がわからなくなり、この人誰だっけ?となってしまうのです。

そこで顔写真入りの名刺をお渡ししておくと、お話した内容とあなたの印象が紐づけされ、記憶に残りやすくなります。

2. 「相手に興味を持って質問する姿勢」を貫く

交流会の中で多くの人が無意識にやってしまうのが、「自分の話をしすぎること」です。

営業マンである以上、自社の強みや魅力を語りたい気持ちはわかります。
ですが、交流会では聞く力こそ信頼の起点になります。

質問例

  • 「どんなお客様と関わっているんですか?」
  • 「最近、どんな課題やテーマが多いですか?」
  • 「その中で、何かお困りごとってあったりしますか?」

このような質問を通して、相手の本音やニーズが見える場面があります。
さらに、相手は「自分に興味を持ってくれている」と感じ、あなたに心を開いてくれるようになります。

「聞く姿勢」で場に臨むと、相手の信頼を獲得しやすくなるだけでなく、本質的な営業チャンスが自然と見えてきます

3. 「紹介し合える人」を探す視点を持つ

交流会の中で、自分の顧客になりそうな人ばかりを探していませんか?
それだけでは関係は一過性のものになってしまいます。

重要なのは、「お互いの顧客や知人を紹介し合える人」という視点で人を探すことです。

たとえば:

  • 自分が保険営業 → 税理士、社労士、不動産業者など
  • 自分がITツール営業 → 経営コンサル、人材紹介業など

お互いの顧客に接点がある人は、継続的にビジネス関係を築けるパートナー候補です。

その場では直接的な営業につながらなくても、
「この人とつながっておけば、紹介の輪が広がる」
という判断は、長期的に見ると非常に有効です。

これが最強の人脈構築方法です。
詳しくは、「相手の魅力を最大限に!「他己紹介」のやり方のコツとテンプレート」の記事で詳しく説明しているので、参考にしてください。

交流会は販売の場ではなく、関係構築の起点であることを忘れずに。

4. 名刺交換した後は「記憶に残る一言」で終える

名刺交換は営業活動の始まりですが、交換しただけでは意味がありません。
名刺は誰にでも渡せるものですが、印象に残る人はごくわずかです。

では、どうすれば記憶に残るのでしょうか?
それは、名刺交換後に「その人の話に共感した一言」や「相手の役に立ちたいという一言」を添えることです。

例:

  • 「離職率に悩んでいる企業さん、知り合いにいるのでご紹介できるかもしれません」
  • 「お話聞いていて、共通のクライアントがいそうだなと感じました」
  • 「ぜひ、後日お互いのサービスについて意見交換しませんか?」

こうした一言があるだけで、あなたと関係を続けたいと感じてもらえる確率が格段に上がります。

印象に残る営業マンは、別れ際がスマートです。

5. 「フォロー前提」で交流会に参加する

最後に一番重要なこと。

それは、「今日が終わり」ではなく「ここからが始まり」だという意識を持つことです。

多くの人が交流会当日で満足し、その後のフォローを怠ります。
しかし、信頼関係は一回の出会いでは築けません。

交流会当日には必ず、「この人とは後日会いたい」という相手を数名リストアップし、以下を意識して行動します。

  • その場で「後日30分だけお時間いただけませんか?」と伝える
  • 翌日中に「お礼+次回提案」の連絡をする
  • SNSでのつながりも忘れずに

このように続きの場をつくることこそが営業の真価です。

営業マンにとって、交流会はゴールではなく「スタート地点」です。
次につながる関係づくりを前提とした行動が、成果へと直結します。

まとめ:交流会は売る場ではなく、選ばれる場

交流会当日は、「今日中に契約をとる」ような短期的な成果を求める場ではありません。
それよりも大切なのは、

  • 印象に残る
  • 信頼を得る
  • つながりを深める

という、人間関係の質にフォーカスした営業スタイルを実践することです。

営業マンが交流会で成果を出すには、当日の5つの行動を意識することがカギです:

  1. 自己紹介は「誰に、どんな価値を」が伝わるように
  2. 聞く姿勢を貫いて信頼を得る
  3. 紹介し合える人を探す視点を持つ
  4. 名刺交換は印象に残る一言で締めくくる
  5. フォロー前提でその先を設計する

交流会の場で選ばれる営業マンになるために、ぜひ今日からこの5つを実践してみてください。

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