お願い事をするとき、「〇〇なので」と言うと断られにくいって知っていましたか?
心理学の実験結果によると、「理由の提示」をするだけで、相手からOKをもらいやすくなることがわかった!この方法を使えば、仕事や普段の生活で役立つこと間違いなし!この記事を読んだあなたは、お願い上手になり人生が激変するキッカケを見つけられるでしょう!
カチッサー効果とは
「カチッサー効果」とは、何らかの理由が提示されると、深く考えずにその理由を信じてしまい、要求を受け入れてしまうという心理現象のことです。
カチッサー効果の語源
テープレコーダーの再生ボタンを押したときの「カチッ」という音と、その後に流れる砂嵐の「サー」という音から来ています。
理由を聞くと、テープレコーダーのスイッチが入ったように自動的に切り替わってしまう様を例えた言葉です。
カチッサー効果の実証実験
カチッサー効果は、アメリカの心理学者エレン・ランガー氏らの1978年に発表した論文・実験によって実証されました。
実験の方法
コピー機の順番待ちをしている人の列の先頭へ行き、「順番を譲ってほしい」という依頼を3つのパターンで試したものです。
- 要求のみ: 「先にコピーを取らせてもらえませんか?」
- 本物の理由: 「急いでいるので、先にコピーを取らせてもらえませんか?」
- もっともらしい理由: 「コピーをとらなければいけないので、先にコピーを取らせてもらえませんか?」
実験結果
コピーが5枚の場合
- 要求のみ:承諾率60%
- 本物の理由:承諾率94%
- もっともらしい理由:承諾率93%
コピーが20枚の場合
- 要求のみ:承諾率24%
- 本物の理由:承諾率42%
- もっともらしい理由:承諾率24%
この結果からわかることは、理由をつけると頼みごとが通りやすくなるということです。
ささいな頼みごとの場合は、理由が本物であるかどうかに関わらず承諾されやすい傾向があります。
実験結果からわかる人間の心理
理由の重要性
人に何かを頼む際に、単に「○○してもらえますか?」と言うよりも、
「○○なので、○○してもらえますか?」と理由をつけることで、承諾されやすくなる
ささいな頼みごとの場合
理由が本物かどうかあまり関係なく、理由を付けるだけで承諾されやすい
重大な頼みごとの場合
本物の理由を付けることが重要となり、もっともらしい理由だけでは効果が低下
この研究は、人間が理由を求める傾向があることを示し、理由を提供することで、他人から協力を得やすくなることを明らかにしています。
ビジネスや恋愛での活用例
ビジネスシーンでの依頼
カチッサー効果をビジネスシーンで活用することで、相手から承諾や承認を得やすくなります。
例えば、プロジェクトへの協力を求める際に
「期限が迫っているため」
「目標を達成する必要があるため」
という理由を添えることで、協力を得やすくなります。
ただし、ビジネスシーンでは道理の成り立たない理由は敬遠されるため、商品やサービスに応じた「理由」「動機付け」を行うことが重要です。
恋愛においての依頼
この効果は日常生活や恋愛においても有効です。
例えば、デートに誘う際に
「美味しいと評判のレストランに行きたいので、一緒にどう?」
「チケットが手に入ったから、映画に行こう」
「終電を乗り過ごしたから・・・」
などと理由を添えることで、デートやその次のイベントの承諾率を上げることができます。
カチッサー効果の注意点
※理由の質
小さなお願いでは理由になっていないような理由でも効果的
大きなお願いにはそれなりの理由が必要
※過度な使用
理由を付けることが習慣化しすぎると、言い訳がましさを感じられる可能性有
適度に使用することが重要
カチッサー効果を実践的に活用するためのポイント
カチッサー効果を実践的に活用するためには、以下のポイントを意識することが重要です。
相手がどんな伝え方をすれば反応が良くなるのかを考える
相手の立場に立って、どのような理由が最も効果的かを考えることがポイントとなります。
理由を添える
それっぽい理由であっても、理由があれば相手から承諾・承認を得られやすくなるため、理由を添えることが重要です。
まとめ
人に何かを頼むとき、単に「○○してもらえますか?」と言うよりも、「○○なので、○○してもらえますか?」と理由をつけると承諾されやすいです。
ささいな頼みごとの場合は、頼みごとの内容とあまり関係のない理由でも効果があります。
コミュニケーションにおいて、「理由を伝える」というちょっとした工夫が大きな違いなることがわかりましたか?このことを理解したあなたは、お願い上手になり人生が激変するでしょう!