なぜ「ちゃんと説明したのに」売れないのか
「内容は間違っていないはずなのに、なぜか響かない」
「論理的に説明したのに、相手の反応が薄い」
営業をしていると、こんな経験は一度や二度ではないはずです。
実はその原因、多くの場合
話している内容そのものではありません。
人は、
何を言われたかよりも
どう言われたか
どんな態度で伝えられたか
によって、相手を信頼するかどうかを判断しています。
この記事では、
営業成果を大きく左右する
「言葉のコミュニケーション」と「言葉以外のコミュニケーション」
を、営業現場でそのまま使える形で解説していきます。
営業成果を左右する2つの伝え方
営業で使われるコミュニケーションは、大きく分けて2つあります。
言葉で伝えるコミュニケーション
- 提案内容
- 説明の仕方
- 質問の言い回し
- クロージングの言葉
言葉以外で伝えるコミュニケーション
- 表情
- 声のトーン
- 話すスピード
- 姿勢
- うなずき
- 間の取り方
多くの営業マンは
「何を話すか」ばかりを磨きます。
しかし、成果を出し続ける営業ほど
総体的に「どう伝わっているか」を重視しています。
つまり、言語で伝わっている部分と、言語以外で伝わっている部分を合わせて、
どのように伝わっているかです。
「正しい説明」だけでは人は動かない理由
ここで、よくある商談シーンを想像してください。
- 資料は分かりやすい
- 数字も揃っている
- 論理も破綻していない
それでも、相手の反応はこうです。
- 「一度社内で検討します」
- 「また連絡しますね」
なぜでしょうか。
それは、
相手が安心できていないからです。
人は、納得してから動くのではありません。
安心してから、納得します。
そしてその「安心感」には、
言葉以外の要素が大きく影響しているのです。
営業で効く「言葉のコミュニケーション」のポイント
まずは、言葉の部分から整理しましょう。
相手の言葉をそのまま使う
成果を出す営業は、
自分の言葉で話しません。
相手が使った言葉を、
そのまま返します。
この違いだけで、
相手は「ちゃんと聞いてくれている」と感じます。
断定しない言い回しを使う
営業で嫌われるのは、
正論よりも決めつけです。
断定を避けることで、
相手は安心して本音を話しやすくなります。
「説明」より「確認」を増やす
一方的な説明が長くなるほど、
相手の集中力は下がります。
成果を出す営業は、
説明の途中で必ず確認を入れます。
- 「ここまでで違和感ないですか?」
- 「今の話、御社の状況に近いですか?」
これだけで、
商談は、一方的なコミュニケーションではなく対話に変わります。
顧客も自分事として捉え、集中することができます。
営業を一気に変える「言葉以外のコミュニケーション」
ここからが、多くの営業が見落としている部分です。
表情は「正解」より「安心」
笑顔でいる必要はありません。
大切なのは、
- 相手の話を聞くときの表情
- 困っている話への反応の表情
- 相手の話に合わせた共感の表情
無表情より、
「分かろうとしている顔」が重要です。
顧客は、理解や共感してくれる人を求めています。
それは表情からも伝わるのを意識しましょう。
声のトーンは少し低め
緊張すると、
声は無意識に高くなります。
しかし、高い声は
- 焦っている
- 自信がなさそう
という印象を与えます。
意識して
普段より少し低めで話すだけで、
安心感は大きく変わります。
話すスピードは相手に合わせる
成果を出す営業は、
自分のペースで話しません。
- ゆっくり話す人には、ゆっくり
- テンポの早い人には、少し早めに
これだけで
「話しやすい人」という印象が生まれます。
うなずきは「理解」ではなく「受け止め」
うなずきは、
「同意」ではありません。
- 「あなたの話を受け止めています」
- 「ちゃんと聞いています」
というサインです。
相手が話している間、
適度にうなずくだけで、
相手は安心して会話の深さが変わります。
言葉と態度がズレた瞬間、信頼は落ちる
営業で最も危険なのは、
言っていることと態度がズレることです。
例:
- 「ぜひご検討ください」と言いながら、体は前のめり
- 「無理に売るつもりはありません」と言いつつ、声が強い
相手は言葉ではなく、
態度のほうを信じます。
だからこそ、
- 言葉は柔らかく
- 態度は落ち着いて
このセットが重要なのです。
明日からできる実践チェックリスト
最後に、すぐ使える形でまとめます。
商談前チェック
- 声のトーンを少し下げる意識
- 話すスピードを相手に合わせる準備
商談中チェック
- 相手の言葉をそのまま返しているか
- 途中で確認の質問を入れているか
- うなずき・表情が硬くなっていないか
商談後振り返り
- 何を話したかより、どういう空気だったか
- 相手は安心して話していたか
選ばれる営業は「話し上手」ではない
成果を出し続ける営業は、
決して話し上手ではありません。
- 相手の話を受け止め
- 安心できる空気をつくり
- 自然と本音を引き出す
その積み重ねの中で、
結果として選ばれています。
「もっと話し方を磨かなきゃ」ではなく、
「どう伝わっているか」に目を向ける。
それだけで、
あなたの営業は確実に変わります。

