断られても折れない!レジリエンスの高め方

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はじめに

営業の現場では「断られること」が避けられません。むしろ断られる回数の方が圧倒的に多く、「10件訪問して1件決まれば上出来」と言われるほどです。

しかし、頭ではわかっていても、連続で断られると心は確実に疲弊していきます。
「自分は必要とされていないのでは…」
「また断られるかもしれない…」
そう考えると次の一歩が重くなり、行動量が減り、さらに成果も下がる悪循環に陥るのです。

営業で結果を出していくには、断られたときにどのように捉えて行動するかが大事なのです。

この悪循環を断ち切るカギとなるのがレジリエンス(逆境から立ち直る力)です。今回は、営業マンが断られても折れない心を育てるための具体的な方法を解説します。

営業マンが断られると心が折れる理由

営業における「断られる」は、決して珍しいことではありません。それなのに、多くの営業マンが必要以上に落ち込んでしまうのはなぜでしょうか?

① 自分自身を否定されたように感じるから
商談で「結構です」と言われたとき、多くの人は「提案が合わなかった」ではなく「自分を否定された」と感じてしまいます。これが心に深いダメージを与えます。

② 成果主義のプレッシャー
営業は数字で評価される仕事です。断られると「成果がない=存在価値がない」と極端に考えてしまい、プレッシャーが倍増します。

③ 過去の失敗が積み重なる
「前も失敗した」「また同じことが起きるかもしれない」と記憶が強化され、断られる恐怖が増幅していきます。

こうした要因が積み重なることで、営業マンの心は折れやすくなってしまうのです。
捉え方を変えて、前に進むパワーを持ち続けることが重要です。

レジリエンスを高める3つの視点

レジリエンスは「才能」ではなく「トレーニング」で強化できる力です。特に営業において効果的なのは以下の3つの視点です。

断られることをプロセスと捉える
成果の裏には必ず失敗や断りが存在します。トップセールスは断られることを「通過点」と捉えています。

  • 10件訪問して9件断られるのは普通
  • 断りを経ないと成功にたどり着けない

この視点を持つだけで、断られたときのショックは半減します。

結果ではなく行動を評価する
「契約を取れたかどうか」ではなく「何件訪問したか」「どんな質問を投げかけられたか」など行動に焦点を当てること。小さな達成感を積み重ねることで自信が育ちます。

ネガティブ感情の処理法を持つ
断られた直後にモヤモヤを抱えたまま次の訪問に行くと、表情や声に影響が出ます。

  • 気持ちを切り替えるルーティンを持つ(深呼吸、短い散歩、音楽を聴くなど)
  • 「今回はタイミングが違っただけ」と客観視する習慣をつける

これにより気持ちを早く回復できます。

具体例:Dさんのケース

入社5年目の営業マン・Dさんは、ある時期に「3週間連続で契約ゼロ」という経験をしました。顧客から断られるたびに自信を失い、「訪問するのが怖い」と感じるまでに落ち込んでしまいました。

そんなとき、上司から「訪問件数だけを毎日記録してみよう」とアドバイスを受けます。契約という結果に一喜一憂せず、純粋に「今日10件訪問できたか?」という行動目標だけを振り返るようにしたのです。

すると次第に「断られるのが当たり前、でも行動はできている」という自己肯定感が戻り、自然と商談の質も上がっていきました。結果として1か月後には大型契約を獲得でき、「行動に集中する」ことがレジリエンスを支えると実感できたのです。

レジリエンスを鍛える日常習慣

営業マンが日々実践できる、シンプルなレジリエンス強化法を紹介します。

  1. 1日を振り返る日記を書く
    「できたこと」「学んだこと」を必ず1つは書き出す。小さな成功体験の積み重ねが心の支えになります。
  2. 断られた理由をメモする
    「予算が合わなかった」「決裁者が不在だった」など、断りの要因を客観的に分析。自分の存在価値と切り離す練習になります。
  3. 気分転換のルーティンを決める
    訪問後にカフェで一息、好きな音楽を聴くなど、自分だけの「リセットスイッチ」を持つことが重要です。
  4. ポジティブなセルフトークをする
    「次はもっと良くできる」「これは練習だ」といった言葉を自分に投げかける習慣を持ちましょう。
  5. 自分の課題と他人の課題を明確にする
    営業マン自身が変えられる部分と、それ以外の変えられる部分で分けて考える

まとめ

営業の現場では断られることが日常茶飯事です。しかし、心が折れるかどうかは「出来事」ではなく「捉え方」に左右されます。

  • 断られることを成功までのプロセスと考える
  • 結果ではなく行動を評価する
  • 気持ちを切り替えるルーティンを持つ

レジリエンスはトレーニングで鍛えられる心の筋肉です。今日から少しずつ実践すれば、断られても前を向き続ける力が身につき、営業人生を長く走り抜ける大きな武器となります。

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