キャノン・バード説で感情を再認識!営業に役立てることはあるか?

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営業職の皆さん、自分の感情をコントロールしたいと考えていませんか?実は、その鍵を握るひとつの理論があります。この記事では、「キャノン・バード説」と呼ばれる理論について探求します。

この記事を読むと、あなたの感情について理解し衝動的な反応が抑えられるかもしれません。この記事では、キャノン・バード説について解説していきます。さあ、情動と身体反応の新たな認識を探っていきましょう!

目次

キャノン・バード説(情動の中枢起源説)とは何か?

キャノン・バード説の起源

キャノン・バード説は、生理学者のウォルター・ブラッドフォード・キャノン(Walter Bradford Cannon)によってはじめに提唱され、続けてその仮説を実証したフィリップ・バード (Philip Bard)の二名の名前をとってキャノン・バード説と呼ばれています。

キャノン・バード説の概要

キャノン・バード説とは、外部の刺激から脳の視床が活性化し、大脳が活性化することで情動体験が生じ、同時に、視床下部が活性化することで身体反応が生じるとする仮説です。

末梢神経の変化速度が比較的遅いため、身体反応より情動体験が先に起こるとされます。

つまり
感情反応→身体反応
「楽しいから笑う」説と言えばわかりやすいでしょう。

この説では、情動は以下のプロセスで起こると考えられています。

STEP
大脳皮質で刺激を認識

恐怖を感じるような刺激を目にしたり、不快な音声を聞いたりすると、まず大脳皮質でその刺激を認識します。

STEP
視床下部へ信号を送信

大脳皮質から視床下部へ信号が送られます。

STEP
視床下部で情動反応を準備

視床下部では、心拍数や呼吸数、血圧などの生理反応や、表情の変化、行動などの情動反応を準備します。

STEP
大脳皮質と同時に情動を体験・表現

視床下部から大脳皮質へ信号が送られ、同時に情動反応が起こります。
つまり、情動の認識と情動反応はほぼ同時に起こると考えられています。

ジェームズ・ランゲ説との違い

キャノン・バード説は、以下の点でジェームズ・ランゲ説(末梢起源説)と異なっています。

  • 情動の認識が情動反応に先立つジェームズ・ランゲ説では、まず生理反応が起こり、その後に情動を認識すると考えられていましたが、キャノン・バード説では、情動の認識と生理反応がほぼ同時に起こると考えられています。
  • 視床下部が情動に関与するジェームズ・ランゲ説では、情動反応は末梢器官で起こると考えられていましたが、キャノン・バード説では、視床下部が情動反応に関与すると考えられています。

キャノン・バード説は、その後の研究によって修正や発展が加えられていますが、現在でも情動の起源を理解する上で重要な理論の一つとして考えられています。

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